JIN-仁-の世界 その2 不夜城 吉原
左 歌川広重 吉原夜の桜 右 葛飾応為 吉原格子先の図
左 廓の内部 右 吉原 張見世
張見世の遊女達
左 明治初め頃の花魁 右 花魁と禿達
明治を代表する花魁 角海老楼 若紫 幸せの薄い生涯でした。 永井荷風 断腸亭日常より 昭和十二年 六月廿二日 浄閑寺 若紫恚L
「女子姓は勝田。名はのぶ子。浪華の人。若紫は遊君の号なり。明治三十一年始めて新吉原角海老楼に身を沈む。
楼内一の遊妓にて其心も人も優にやさしく全盛双(なら)びなかりしが、不孝にして今とし八月廿四日思はぬ狂客の刃に罹り、
廿二歳を一期として非業の死を遂げたるは、哀れにも亦悼ましし。そが亡骸を此地に埋む。
法名紫雲清蓮信女といふ。茲に有志をしてせめては幽魂を慰めばやと石に刻み若紫怩ニ名け永く後世を吊ふことゝ為しぬ。噫。」
時代が下がると、ブロマイド写真が撮られるようになりました。 写真は稲本楼 小紫